甘味処

「叶......愛?」




あたしは自分の手を星桜の血のついた手に重ねた。




「ありがとう。あたしのためにここまでしてくれて、守ってくれて。」




何回言ったかわかんない言葉だけど、


あたしが一番星桜に思ってる言葉だから。



何回言ってもたりないんだよ?



「さんきゅな。」



そう小さく言った星桜の言葉は




たぶんあたしにちゃんと
言おうと思ってないんだと思うけど、





ちゃんとあたしに届いてるということに





星桜は気づいてる?




そして星桜が感謝してくれることが




すごくうれしいって事にも





気づいてるのかな。





「ぁ…そうだ。」





「へ?」







ガバッ!