「俺は強いんだからな。
男だし、泣かない。」

優しい声で、言う。



「でも叶愛は女の子だし、俺達男の強さにはかなわない。」



頭に手をおいて優しくなでる。



「だから泣いていいんだ。」



「うん。」



「叶愛が俺を気遣ってくれてうれしいんだから。」




「うん。」



「叶愛は優しすぎるのが欠点だな。」



「うん。」




「ぷ。さっきからうんしか言ってないな。」





「うん。」





「・・・・」





「宙。」




「んー？」




「あたしの事、好きになってくれてありがと。」




「あぁ。」




「あたしの事、守ってくれてありがと。」




「あぁ。」




「あたしの傍にいてくれてありがと。」




「あぁ。」




「宙…」




「ん？」







「友達で…いてくれる？」







「・・・・・・」