「それだけって？」




「叶愛は、家族だからって幼馴染だからってキスされていいの？」




「・・・・」



「あたしは、その理由は違うとおもうな。」




「・・・・」


「宙の事もあるんでしょ？
叶愛を責めたいわけじゃないよ？
でも…そんな曖昧じゃ、宙の思いに叶愛が
答えることできないと思うんだ。」



「あ…あたし、そんな…」




「わかってる。
叶愛はゆっくり考えていいんだよ？
でもちゃんと返事はしないと駄目。
気持ちを伝えてくれた宙に失礼だからね。」




「・・・うん。わかった。ありがと朱夏。」



それから授業は完璧上の空。





あたしは、星桜の事どう思ってるんだろ。

朱夏の言ってることはあってる。
あたしの言ってることはおかしいもん。
でも本当にわかんないの。


正直あたし恋ってどんなのとか
全然わかんない。


でも、



宙に対する思いは







一緒にいると安心するし大切な人。






それは確かだから。




あたしは今日、宙に返事する。





宙。




こんなあたしを好きになってくれて



本当にありがとう。