「なぁ。」


「ん?」


動物園の帰り星桜からめずらしくしゃべる。


「俺、叶愛の傍にいて、前のようにしゃべったり会ったりしていいのか?」



・・・・。



バシッ



星桜の頭をたたく。
身長高いから背伸びしないと届かないや。


「ッて!なにすん...!」



「...馬鹿。当たり前でしょ?あたしの幼馴染がどうしてあたしといたりしゃべっちゃいけないの?」



星桜がこんなに弱気になるなんて…
やっぱりあたしは、星桜の罪悪感をとらないといけない。


ニッコリとあたしは星桜に微笑んだ。
星桜は安心したような顔であたしの手を握った。



握った...



った...




握った!?



ちょ!どさくさにまぎれてあたし...
星桜と手つないでるんですけど///




でも...



なんでかな。




宙の時と違って、



安心の中にドキドキが混じってる。



おかしいよ。あたしの心臓ッ!!



結局あたしはこの日学校をさぼった。

で、星桜に送ってもらって帰った。


手は...つないだままで。



お母さんに会えばいいのに、仕事が休みの時、ゆっくりしゃべりたいからって。



今日は帰って行った。