何分かして、やっと解放してくれた。
ここ動物園だよ?!


ありえない羞恥のキス...。




「よかっただろ?俺のキス。」


意地悪そうにほほ笑む星桜。
このひとがさっき優しく微笑んだ人なのか理解できない。



「っ変態馬鹿///こんな街中での...聞いてないっ!」



「じゃあ初めに言ったほうがよかった?ディー...「わ、わああああ!!」



神聖なる子供の遊び場の動物園で...あたし何しちゃってたのよぉ///!!

衛生上よくないよね?←


あたしは星桜を
引っ張って動物園から出てせまい路地に入った。


「も、もう!なんなの?嫌がらせ?あたしをからかってるんでしょっ!」



「なわけーねーだろ。嫌がらせでキスなんてしねーよ。俺そこらへんの女と遊ぶ趣味ねーし。」


はぁ?

何言ってんのこの人!
あの夜街で女の人とうろついてたのは誰でしたっけー?


「嘘つき。」



「は?...。あぁー。あの夜街の時のことか?」



あ。


またあたし...妬いてるみたいな事言っちゃった。


でも…本当になんか、イライラしたんだもん。



コクッと頷いた。



「あれは...まぁ、イライラっつーかストレスあったから。まあ、うん。」



星桜らしくない。
なんか一人で頷いてるし。



ちょっとおもしろいかも。