甘味処

「お前...ちゃんと前見て走れ。」



「は?」



そう言うと星桜はあたしを突き放して行ってしまった。



いつもなら、引き下がるけど、
今日はそうはいかないからッ!


あたしは、もう...なにもしらなかった叶愛じゃない!


「待って!」


あたしは星桜の腕をつかむと、
そのまま今来た道を戻って電車にのった。



「何すんだよ!やめろ!うざい!」



うるさい...
わかってる。いきなりで困ると思うよ。
だけど…こんなウジウジで悩みたくないの!


あたし達は離れすぎたんだよ。


少しお互いを知らないといけない。



もう、昨日までのあたしじゃない。



ただの知り合いじゃないんだから――――。