甘味処

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「星桜―まってよぉ!」


叶愛5歳 星桜5歳



「叶愛おっせーっ!もっと早く走れねえの?」


二人は家が隣で家族同士仲が良かった。


「二人とも今日は、みんな叶井家でごはんたべましょ―かっ!」


「星桜のところで?うんっ!食べるーっ♪」


叶愛は叶井家にスキップで入る。

叶愛の兄、愛司12歳 (れんじ)が、星桜の方に手を置く。


「今日おまえんち泊まろーっと。」


「はぁ?...だるっ愛司寝臓わりぃからヤダ。」


「お前...幼稚園児のくせにその口のきき方生意気。」

愛司は星桜の頭に拳骨を落とす。


「星桜ー!お兄ちゃん!ご飯冷めるよーっ」


「「へーへー」」


二家族とも幸せな生活を送っていた。


そして幼稚園では、家はそこまで近くないけど
男友達では一番の親友宙がいた。



「星桜ー叶愛ーおはよぉ!新しい滑り台で遊ぼう!」

宙はぴかぴかの滑り台を指さす。


「新しくできたの?すごおっ!」


「俺滑り台きらい。」


そう言って星桜は、幼稚園の教室の中に入ろうとした。


「ちょっと星桜ー滑ろうよ!」


「星桜は高いところ怖いんだよ。」



ピクッと星桜の動きが止まる。



「俺らで遊ぼうよ叶愛。」