観覧車は意外に早く乗れた。


正直、すぐ帰ることもできたんだけど。



叶愛の気持ちが気になって仕方なかった。


宙と付き合うのか?


それだけが頭の中で回っていた。


「ねぇ…さっき言ってたことどういう意味なの?」


沈黙の中で叶愛が口を開いた。


さっき言ってたこと・・・か。
さすがに嫌なところ聞かれたな…


俺は少し叶愛を見た。


叶愛は俺をまっすぐに見てくる。



俺は…






「お前には関係ねえよ。」




正直関係ないなんてありえない。
俺、めちゃくちゃなこと言ってる。それはわかってる…



だけど



叶愛だけには一番話したくなかった。



さすがにびっくりしたらしく、かなり考え込んでる。


一人で考え込まない方がいいんだけどな...叶愛の場合。




「お前…宙に告白されたんだろ?」



いつのまにかそんな言葉が口から出ていた。