そんなときだった。
「葵…!」
優斗……?
先に中間地点に着いている優斗は自分も疲れているはずなのに、あたしに向かって笑顔で手を振っている。
「葵〜自分のペースでいいからなッ!」
そんなことを言われて、疲れていたと思っていた足がまた再びペースを取り戻した。
でも、結構な人数に抜かされてしまったのは取り戻せなくて、中間地点に着いたのはほとんどビリに近かった。
「葵、諦めんじゃねぇぞ!」
「でも…」
ここから逆転なんて…ほとんど無理に決まってる。
もう一位のチームは封筒を片手に、課題をクリアしようとしている。
そんなのを抜かすなんて……
「確率が0.1%でもあれば頑張るんだよ!これは俺のモットー(笑)!」
そんな風に言える優斗が少しだけ……羨ましかった。

