「はい、じゃあ新人の君はこっちね。」
「え、あ…はい。」



何故かあたしだけ女の人に別室に連れていかれ、大きな鏡の前の椅子に座らさせられた。




「君、名前は?」
「あ、葵です……!」
「葵くんね。なんかやりがいありそうだわ!…じゃあ、そこでじっとしていてね。」



そしておもむろに、あたしの髪にワックスを馴染ませていく。




その後は、色々な服を持ってきてお人形遊びのように次々と服を変えられるしまつ……





はっきり言って、目が回ってくるほどの忙しさ。







そして30分後───



「……出来た!完璧だわ…」



鏡の前に立つ男の子は



「俺…ですか……?」