「聖君の家久しぶりだね!」
「だな。葵引っ越しちゃったし。」
「えへへ。ごめん!」
あたしは小学校5年生の時に引っ越した。
聖君っていうのは、天野聖。
あたしの幼なじみ。
すっごく優しくて、実はあたしの初恋の人だったりする………
「別にいいけどさ。…母さん、ただいま!」
「あら、早かったじゃない。……隣の仔は?」
「葵ちゃん。覚えてるだろ?」
「あぁ!葵ちゃん♪…でもその格好………」
「ちょっと借りてるだけ。…俺の部屋行くから、後で何か持ってきて。」
「はいはい♪」
聖君のお母さんは昔と全然変わらなかった。
「借りてるだけ。」って聖君が言ってくれたから、少しは気が楽になった。
また昔の想いが蘇ってきて胸が熱くなった。

