女の子はあたしの隣をそんな気も知らず、上機嫌で歩いている。
腕を強制的にくまれているから逃げられないし…
貴方が組んでいるのは同じ女の子ですよ〜って言えたらどんなに楽か………
第一、道を歩いている他の女の子からの視線が痛いんですけど………(涙)
そしてしばらく歩いたあと、あたしの隣を歩いていた女の子がある店の前で止まった。
「葵君♪ここでいいかなぁ?」
「いや…別に俺はどこでも………」
どこでも嫌なのは変わらないし……
ここら辺はあんまり来たことないから、どんなお店があるかわからないし……
「琉依君はぁ?」
「ん?ここ?」
「うん!」
「全然OKだよ♪」
「良かったぁ〜」
先輩は歩いている途中にちゃっかり自己紹介しちゃってた。
何が琉依君だよ………
ただの女の子好きのチャラ男ですよ〜
……なんて実際には言えないから、心の中で呟いてみる。

