「後悔するよりも、前をみてその後悔を繰り返さないようにする。……これ、私の座右の銘よ。」
「何すか…それ…?」
「貴方が後悔してるように見えたから、言ってみたの。」
後悔…
してない、と言えば嘘になる。
なんで葵を置いて、アメリカに行ってしまったんだろう…
どうしてあの時、葵に聞けなかったんだろう…
いや、その前に
なんで葵に“好きだ”と言ってしまったんだろう…?
言わなければこんなに悲しい想いはしなくてすんだ。
例え、愁と付き合うことになったとしても、悔しいだけで済んだ。
一度手に入れてしまうと、どんどん欲張りになってしまう。
葵の全てが欲しくなる。
でも、もう全て手遅れだ。
「…そうだ。貴方、モデルに興味ない?」
「モデル…?」
なんだよいきなり…
「私の知り合いが雑誌モデルを探してるみたいなの。やってみない?」
俺は首を縦に動かした。
葵がいなくなった俺は、何かをしてないとそのことばかり考えてしまう。
なんでもいいから気を紛らわせたかった。
「じゃあこれ。よろしくね。」
たった一枚のチラシ。
これが俺の
いや、俺と葵の人生を大きく変えることになった。

