「んン〜…」
葵が首をひねって、携帯とにらめっこしとる。
もうそうしていること10分。
眉間のシワが段々深くなる。
「何悩んどんや?」
「いや、メールきたんだけど…“和食”って一言で……」
「和食?」
和食って…
煮魚とか天ぷらとか、そういうことやんな…?
なんでまた和食なんや?
「えっと……和食かぁ…あっ!決めた!!」
いきなりそう叫んだと思うと、カラオケボックスから出て行ってしもうた。
あのー…
一応、俺が倒れたんやけど……?
病人より先輩が優先ですか?
異様に寂しいんやけど…
カラオケボックスの乾いた空気がひゅぅ…と流れた。
ひとまず、俺は寝ます。

