イケメン倶楽部




「俺さ……もう葵以外の女と喋る気ないから。」



最初はニッコリと笑っていたけど、最後の方は鳥肌がたつぐらい怖い顔になっていた。



それでも、嬉しかった。



女好きな先輩があたしの為にそんなことを言ってくれたことが。



女の仔達もその言葉のせいで諦めがついたのか、



すごすごと離れて行った。




「ほら、行くぞ。…何ニヤニヤしてしてんだよ。」
「だって…」



嬉しいんだもん。



好きな人からこんなことを言われたら誰だって嬉しいに決まってる。



「あっ、葵…!!」
「ん?」



だ、誰…?



校舎の窓から、大きく手を振っている影。



光が反射して良く見えないけど…



たぶん…



「愁…?」
「葵ー!!来てくれたんだねぇー」



愁は相変わらずの笑顔でニコニコと手を振っている。



でも、そこに前のようなキラキラした笑みはない。



どこか闇があるような…



そんな笑顔。