渋い深紅のズボンとネクタイ。
白いワイシャツは胸元が見えるくらいまでボタンが開いて、着崩してある。
その上に腰から、焦げ茶色のエプロン。
そして…
いつもは肩の長さくらいまで伸びている髪を、緩めに結わっている。
……鼻血もんです。
「そんなに似合ってる?」
「…っ!!」
先輩の腕があたしの顎を掴んで、顔が持ち上げられる。
直ぐにでもキス出来そうな距離にある整った顔。
あまりの近さに、顔が染まる。
「…なぁ……」
な、何…?
頭の中で妄想が始まる。
* * *
『…なぁ……キス、していい?』
『えっ…////』
いつもはそんなこと聞かないのに…
染まった顔で先輩を見上げる。
『つか、もう止まんねぇし。』
『んン…』
先輩の暖かい唇が当たって、心が疼く。
柔らかいキスが角度を変えて何度も降ってくる。
その度に先輩の甘い吐息がかかって、
この上なく幸せな気分に浸たった。

