葵のおだやかな声が
表情が
葵の全てが
「いいよ。」
と、許してる気がした。
「葵は…許してる。わからないけど、そんな気がする。」
「えっ…」
「だから、顔上げろよ。」
俺には葵が許してるのに、怒る理由がない。
俺は
葵と友達の関係をどうこう言えない。
「わ、私…ちょっと出てきます!」
泣き顔をして
そう言って、病室の外へと出ていった。
しん…と静まり返った病室。
葵の消えてしまいそうな呼吸しか聞こえない。
「葵…目覚ませよ……」
俺はまだお前に言ってないことがたくさんある。
伝えてないこともある。
これから先、
ずっとお前と一緒にいたい。
もう離したくない。
だから…
「目…覚ましてくれよ……」

