突然、声が聞こえた。
不安げな声は俺の隣から聞こえてくる。
「すいま、せん、でした…」
「えっ…」
「葵がこんなことになったのは私のせいなんです…」
こいつが原因…?
どういうことだよ…
葵は事故にあったって…
「私が葵にひどいことを言ったから…」
「どういうことだ…?」
目の前の女は怯えた瞳をして、
「ごめんなさい…」
と謝り続けている。
「ちゃんと説明しろよ…!」
女に暴力をふるうつもりはないけど…
もし、葵を傷つけたのがこいつなら
許さねぇ…
「私…葵に嫉妬して……ひどいこと…たくさん言っちゃったから……
言ってからずっと謝りたくて……
許してもらえないかもしれないけど……
本当にごめんなさい……」
拳がグッ…と揺れる。
許したくない。
いや、許せない。
……でも
「いいよ。」
葵がそう言っている気がした。

