いくら考えてみてもわからない。
というか、分かりたくもない…
そんな理由なんか…
「葵ちゃんは…琉依に迷惑かけたくないんじゃないですか…?」
俺に迷惑をかけたくない…?
なんのことだよ…!!
俺が…
俺が葵と一緒にいちゃいけないのか…?
「葵ちゃんに何か理由があるから、何も言わなかったんだと思いますけど。…琉依が行動して悲しむのは葵ちゃんかもしれませんよ?」
俺はその場で立ち尽くすことしか出来なかった。
さっきまでは葵に会いたくて、捜しに行こうとばかり考えていたのに
もう、一歩も動けなかった。
もし、
もしも…
俺にもう少し
ほんの少しでも勇気があったなら
こんな事態にはならなかった。
この時、無理にでも翼から葵の居場所を聞いていれば
葵が傷つくこともなかったかもしれない。

