「それなのに、葵はさっさと自分だけ他の男に目移りして……聖君が葵のこと好きだって知ってたくせに!!」 「えっ…」 聖君が…? そんなこと知らない…… 「葵なんかどうせ…適当な気持ちで私のこと馬鹿にしてたんでしょ…!」 「ちが…」 「もう知らない!!こんなもの…!」 舞由華は食べていた皿を投げつけた。 床にトマトが血のように、散らばった。 一瞬、目の前が赤で染まった。 そのまま、舞由華は出ていってしまった。 あたしは、そこに立っていることしか出来なかった。