耳元で先輩の低い声が聞こえた。
「…俺に恋してますか?」
「…ッ……!」
顔が赤くなっていくのが、自分でもわかった。
言葉が出なくて、思わず先輩を見上げた。
それもわずかの間…
すぐにあたしの視界は、先輩の手によって塞がれた。
でも、ちょっとだけ見えた。
今の先輩の顔…
きっとあたしに負けないくらい真っ赤に染まってる───
あたしは優しく口付けをした。
「してますよ。…ずっと」
先輩は一瞬、目を見開いたけど
またすぐにあの笑みに変わった。
「一生離してやんねぇから。」
あたしが選んだこの道が正しいのかは分からないけど
今、「幸せですか?」と聞かれたら、間違いなく言える。
───幸せです。
隣で寝てる先輩の顔を眺めて、あたしはゆっくりと部屋から出た。

