真治とお互いの視線がぶつかったまま、時間が経った。
ほんの数秒だったはずなのに、何時間も向き合っている気がした。
真治の瞳が時々、怪しく揺れる。
あたしはそれに耐えられなくなって、視線を下へと反らした。
「辞めるよ。」
「いつ?」
「三日後くらいには出て行くつもり。」
なるべく、この心の揺れを悟られないように、冷淡に答えた。
真治は「そうか…」と一言呟いて、黙ってしまった。
チラッと、顔をあげると視線がぶつかった。
一気に心拍数が上がる。
「俺……見ちゃったんだ。」
えっ…?
見たって何を……?
突然、真治の口から飛び出した言葉はあたしの予想外のものだった。

