爽。……じゃない…
「僕達、必死で捜したんだよ?」
「ご、ごめんなさい…」
カーテンの間からは愁の顔が覗いている。
でも……
いつものように可愛げはない。
どこか……淋しそうな瞳をしている。
「葵がいなくなる必要なんかないよ。皆、騙されたなんて思ってないから。」
「え…」
なんで…
知ってるの…?
「僕はずっと前から知ってたけど…皆も葵が嘘ついてたからって、怒ったりしないよ。だから……
戻ってきてよ…」
愁の瞳に涙が見えた。
皆が怒らないかどうかは分からない。
むしろ、今まで黙っていてただで済むとは思ってない。
それでも
皆に本当のことを話しておきたい。
受け入れてもらおうなんて思わないけど…
少しでも
ほんのちょっとでも
あたしのことを知ってもらいたい。
それがあたしの、最後のわがままだから…

