「くだらんこと考える余裕があんなら、帰ってきて皆に謝った方がええんちゃう?」
「でも…」
「手紙のことやろ?」
そう…
別にあたしが出ていったのは、皆を騙してたのに責任を感じただけじゃない。
あの手紙には
“この学園から消えて”
と書いてあった。
もし、従わなかったら皆にばらすって…
「じゃあ、辞めろ。」
「えっ…」
「正々堂々と自分で言ってから、辞めればええやろ。」
「その方が葵らしくてええわ。」
あたし…らしい……?
爽の漆黒の瞳があたしの瞳を捕らえる。
「俺はそういう葵が好きやで?」
「え……ちょっ…ちょっと待って…!!」
なんで急にそういう話になるわけ?
しかも好きって……
爽があたしのこと…?
ないないない!!!

