あたしは気持ち悪くて、前の座席の背もたれに寄りかかっていた。
「…どうぞ。」
え…?
何これ?
目の前に置かれたのは、上品で高そうなティーカップ。
「ハーブティーです。乗り物酔いに効きますよ。」
「あ、ありがとうございます…」
玉城先輩はいつもの似非笑いではなく、心の底から微笑んでいるようだった。
ハーブティーはとても美味しかった。
しばらくして、これが効いたのかどうかはわからないけれど、気持ち悪いのはなくなった気がする。
「…つ、着いたぁ!!」
ただいま日本!
ただいま聖蘭学園!!
あれほど殺風景だった部屋も、なんだか懐かしく感じる。

