「あ、葵〜!真治〜!こっちこっち!!」
こっちこっちって言われても…
重い。
すごーく重い。
重いんです!!!
旅行バッグの中には、旅行の為に持ってきたものとお土産。
このお土産が結構曲者で……
店員さんが日本語を喋れるってこともあってか、ついつい買いすぎちゃったんだよね〜……
え…?
両手にあった重みがフッとなくなった。
なん、で…?
後ろを振り返るとそこには、涼しげな顔であたしの鞄を持っている琉依先輩がいた。
「いいなぁ〜葵だけずるい!」
愁が不満げに叫んだ。
琉依先輩はフッと意地悪そうに笑うとこう言った。
「葵は“特別”だからね。」
特別…?
愁も同じことを思ったらしく、首をかしげている。

