そういえば…
「ママってどんな人なの?」
「とーっても綺麗で優しい人!」
とーっても綺麗で優しいかぁ…
この仔が日本語話すってことは、お母さんも日本人なのかな?
「お父さんは?」
「お仕事!」
全然わかんないし…
首をかしげているあたしと真治の間で、女の仔はさっき買ってもらった花束をうれしそうに抱えている。
「お母さんいないね…」
「だな…ずっとこうしてる訳にもいかねぇし……」
今日は夕方から、パーティーをやるらしいから早めに帰らなくてはいけない。
たぶんタイムリミットは5時…
「あと一時間か…」
真治も同じことを思ったらしく、時計を気にしている。

