「ママはどこでいなくなっちゃったのかな?」
「えっと……あのお店だよ。」
女の仔が指さした先にはお花屋さん。
でも、お母さんらしき人は見当たらない。
「…いない、な……」
どうしよう…
お母さんらしき人は見当たらないし…
この仔がいない限りは誰がこの仔のお母さんかわからないし…
「他に捜しに行こっか…」
女の仔の手をひいて歩きだした。
「ねえ、お兄ちゃん…」
「何?」
「あれ欲しい…!」
あれって…
あのお花のこと…?
「あれのこと…?」
「うん!あのお花!」
「ピンクのやつ…?」
「違う!あっち!」
あっちって…
もしかして…
「あれのこと…?」
「うん♪」
指の先にあるのは
バラの花束。
しかも100本くらいの…
いくらするんだよ…

