「どうしたの?」
女の仔と一緒の目線になるようにしゃがんで話しかける。
その瞬間、
泣き出してしまった。
「え…あ……えっと………」
ど、どうしよう…
妹や弟がいるわけじゃないから、こういう時どうしたらいいかわからない。
「…どうしたの?お母さんがどっか行っちゃったのかな?」
え?
あたしがあたふたしていると後ろから声が聞こえてきた。
女の仔は静かにうなずくと真治に抱きついた。
「ママがぁ……どっか行っちゃったの…」
「じゃあ、お兄ちゃんと一緒に捜そうか。」
「うん…!」
真治は女の仔の手を優しく握った。
な、馴れてる……
「ぼーっとしてないで行くぞ。」
「あ、うん…!」
真治は他の班員のいるところまで行くと、女の仔に「ちょっと待っててね」と言うと、あたしとその仔を置いて行ってしまった。

