「一面にのせちゃえばええやん。」
あたしが口を開きかけた時だった。
あたしの話そうと思っていたセリフを全部言われてしまった。
「「あぁ!そっか!!」」
な、なんか悔しい……
「よし!じゃあ、イチゴ買ってくる!!」
そう言って、優斗は部屋を飛び出して行った。
「っつかさ、そろそろ部屋入ってもいい?」
「あ、うん!どぉぞ!」
さっきから、あたし達はずーっと部屋の外にたたされっぱなし。
そろそろ足が痛くなってきた…
部屋に入った瞬間。
甘い匂いが漂ってきた。
「…いい匂い……」
おそらく、愁達が言っていたケーキの匂いだろう。
「あ。」
キッチンでは、真治が何かを作っている。
…にしても、馴れてるなぁ……
フライパンを動かす手はまるで何処かの料理人。

