「あ!葵〜爽〜!!」
ドアの前では、愁がブンブンと手を振っている。
隣には優斗が口をヘの字にして立っている。
「あれ…真治は?」
「中で料理作ってるょ♪」
え…
真治が………料理…?
あたしの頭の中の真治はエプロンを着けて、鼻歌なんか歌いながら料理をしてる。
はっきり言って………気持ち悪い。
「あぁ見えても料理は結構得意なんだよ♪」
へぇ〜
意外に何でもできるんだね、真治は。
「っつうか、なんでそいつは拗ねてんの?」
「だって愁が…!」
「僕のせいにしないでよ!」
主役の爽を置いて、あたしの目の前で言い争ってる。
本当、男子って幼いっていうかなんていうか……
「何があったわけ?」
「ケーキ作ってて…」
は?
ケーキ…?
思わずぽかーんとしてしまうあたし。
愁と優斗の説明によると、歓迎会のためにケーキを作ってたら、飾り付けのイチゴをのせる位置になって
「僕は真ん中にのせようって言ったら…」
「絶対端の方がいい!」
「真ん中!」
「端!!」
はあ…
くだらない…

