一瞬、あたしの周りの時間だけが止まったかと思った。
今までだって、琉依先輩や優斗に「女みたい」とは言われたことはある。
でもそれは、あくまでも冗談で……
だから、あたしだって誤魔化すことができた。
でも………
「んなわけないだろ…!!」
慌てて反対する。
爽は地面に座って空を見て、余裕そうに笑った。
「そんな慌てんなよ。」
余裕を含んだその笑みは……綺麗としか言いようがなかった。
日がのびているとは言えども、辺りは暗くなり始めている。
そんな中に溶け込むような漆黒の髪と白い肌。
思わず見惚れてしまった。
「なんでこんなところにいるかは知らんけど…」
「なんか事情があんのやろ?」
「別に俺は皆に言おうとは思ってへんし。」
そして最後に一言、こう付け加えた。
「二人だけの秘密。……って何かええやん。」
何がいいんです…?

