7時12分。

「俺は…ずっと琴美のこと好きだったんだよ。いつも、君のことを見ていたんだ。偶然、一緒に勇治と帰ったときに友達になって、毎日一緒に電車に乗って話す度に、俺は君のことを好きになっていた。」
「…うん…。」

私は嬉しい気持ちでいっぱいで、嬉しい気持ちは涙になってポロポロとこぼれた。

「大好きだよ、琴美。」

「私も…カズ君が好き。…だぁいすき」

まだ人が少ない車内の中
私達は一目を気にせず抱きしめあった。