7時12分。

月日が過ぎるのは早かった。
私は、高校3年の夏を向かえようとしていた。

1年前。
インテリ君と出会い、短い期間だったけどインテリ君と楽しい時間を過ごした毎日を思い返すようになっていた。

夏がくる度に、私はこうやって思い出すのかな?

電車が来るのを待っている間に、視界の隅に紺色がはいると敏感に反応してしまう。
けど、そこにはタバコの臭いがするサラリーマンの姿。

インテリ君じゃない…。