近付いてみるとだんだん状況が見えてきた。

それは…喧嘩だった。

通り過ぎようとしたら明らかに大勢でしかも鉄パイプやバットを持っているのが見える。

『芽衣、あれは見逃せないわね。』

「だね。助太刀しちゃおっか」

ちょうど向かおうとした時、ナイフを持っている男が振りかぶった。

私は走って行き、

バシっ

『ちょっとそれは卑怯じゃない?』

冷たく笑いながら男の手を掴む。

「なにっ!?」

男は驚いている。