美菜が逝ってしまったったのはわかってるくせに 口に出すと 肯定するみたいで嫌だ。 だって 俺のせいで… 俺が一人で帰らせたから 美菜… 美菜に会いたい… 俺は… 「俺は――」 頭の中で笑う美菜の現像に 耐えきれなくなって立ち上がった。 「美菜…」 一番美菜に近いところに行きたかった。 ――天国に一番近いところ―― 最初に思い付いたのが 学校の屋上だった。