「俺のせいだ」 不意に駿が呟いた。 「え?」 「俺が守ってやらなかったからだ… 美菜… 美菜に 会いたい だから俺が… 会いに行く」 どこを見てるわけでもなく そうつぶやく駿に あたしの嫌な予感は的中した。 「駿…?」 なに言ってるの? なにをしたいの? あたし、ここにいるよ? 駿はそのまま ゆっくりとフェンスに近づき 足をかける。