『幼なじみだか、なんだか知らないけどさ~調子乗りすぎ』 私の髪を掴み無駄に大声を上げる。 『うちらの日向くんに手、出さないでくれる?』 『ついでに翠くんも』 『楓くんにもね』 手、出す? 出してないし。 「あんたらの日向でも翠でも楓でもない」 これだけは言いたい。 『は~?こいつ生意気すぎ。一回、殴られないとだめみたいだね』 「殴りだければ殴れば?」 殴ればいい。 気が済むまで、殴ればいい。