それだけは。 たった、一つの約束だけは覚えてた。 それから雨の日も雪の日もサッカーボールを追いかける日向。 小学生のときも中学生のときも。 決してサッカーボールを追いかけない日なんてなかった。 「……頑張れ、日向」 呟いた瞬間、日向のシュートが決まった。 ワァーっと会場の歓声が大きくなった。