「勝った!」 日向の叫び声。 「負けちゃった……、うぅ、うわーんっ」 泣いちゃったよ、楓くん。 なんか可哀想に思えてくる。 「日向、楓にお弁当あげて」 「は?無理。俺が勝ったんだぞ」 「可哀想でしょ?」 「無理なもんは無理」 …………っ。 「わ、私が今度、作ってあげるから!それでいいでしょ?」 ポカーンと口を開けている日向。