「屋上、行こっか」 そう言って勢いよく階段を駆け上がった。 少し肌寒い、この季節。 中途半端すぎて困る。 屋上には人がいないかった。 つまり俺達、二人だけ。 「ここに座ってください」 急に敬語になりだした。 言われるまま芝生に腰を下ろした。