「いや、元気。どうした?」 『今から会えないかな?』 「今から?」 『うん。ダメかな?』 ダメというか、寝起きというか。 急すぎだな。 でも、 「いいよ。いつもの図書館で」 愛しい人からの頼みだ。 『やった!じゃあまた後でね』 千帆ちゃんはブチっと電話を切ってしまった。