初めて好きになったのも、初めてを捧げたのも日向。 「目、覚めた?」 「……痛い」 「初めてだったもんな」 「そういう日向は初めてじゃないの?」 「当たり前」 ガーン。 平然と言う日向に幻滅。 「って言うとでも思った?」 「は?」 「俺だって初めて。くるみと一つになれてよかった」 そう言って上着を着せてくれた。