「行くぞ、翠」 「俺を道連れにするな」 「道連れとか言うなよ」 「……はいはい」 俺は翠を連れてその場を離れた。 なんつーか、空気悪かったっていうか。 楓、小悪魔すぎて、ついて行けない。 「それにしても、人多いな」 「さすがに貸し切りは無理だからな」 貸し切りにできるほど金持ちじゃねぇーし。