「翠くん?」 「ん」 「ん。じゃないよ!ボーっとしすぎ」 「ちょっと眼むたくなって」 俺は芝生の上に読みかけの本を置いた。 「じゃあ寝転ぼっ」 グイッと腕を引っ張り芝生に転がる俺。 「ねっ、気持ちいでしょ?」 気持ちいっていうか、まぁ気持ちい。 芝生、痛いし。 なんかボール転がってきたし。