「やっぱりココは落ちつくね」 千帆ちゃんは窓から見える青い空を見上げた。 「そうだな」 俺も青い空を見上げた。 「そうだ!今から、庭に出ない?」 「庭?」 「うん!図書館の屋上に庭があるの。すっごく気持ちいよ」 そう言って俺の腕を引っ張り屋上へ。 いつもなら、歩くことがめんどくさくて図書館から飛び出すなんてなかった。 でも今は、それが楽しいと思えた。