「ごめんね」

「あ、謝らないでください!」

「で、でも」

「いいんです。私、大丈夫ですから」


そう言って涼子ちゃんは微笑んだ。



微笑んだ。
眼鏡がキラッと光って涼子ちゃんが輝いているみたいに見える。



「そっか。あ、ついたよ。ココからが涼子ちゃんが行きたがってた地域」

「あ、ありがとうございます!」

「いいよ。じゃあまたね」



僕は涼子ちゃんに背を向け手をヒラヒラさせた。