「キミ、名前は?」 「な、名前は……【本城 凉子】です」 凉子ちゃんね。 「凉子ちゃんって引っ越してきたの?」 「は、はい。なにもかも初めてで……」 「そっか。じゃあ僕がココまで案内してあげる。着いて来て」 僕は涼子ちゃんの手を握り歩き始めた。 それにしても、地味な子。 ぜっんぜん僕の顔見て話さないしずっと下向いてる。 照れ屋なんだね、きっと。