ずっと、ずっと大好きだったくるみ。 今すぐにでも俺のものにしたいと思った。 でも、まだ幼い俺には無理なんだ。 そんなことを思っていた。 雨の日も、雪の日も、風の日も。 毎日、毎日、サッカーボールを追いかける日々。 強くなりたくて。 くるみに振りむいてほしくて。 転んで血が出ても涙なんか見せなかった。 くるみに弱い自分を見せたくなかったんだ。