『三人とも、遅刻するわよ~』 ママの陽気な声が部屋にまで聞こえてきた。 「くるみママの朝ごはん~♪」 「くるみより断然うまい!」 おーい。 嫌味だよね、それ。 つか、ケンカ売ってるでしょ? 私と本気でタイマンはろうか、ゴラァ。 と、まぁ心の中で叫んでみる。 日向と楓は、私の存在を忘れているのかリビングへ行ってしまった。 なにしに来たんだよ……。